Webサイトで生まれてまもない仔犬の映像を目にした。
見ていると、仔犬の鳴き声がおもちゃの音に非常に似ている。
そう気づいた時「チャチャがおもちゃ好きなのは母性本能をくすぐられるからかな」
と、ふと思った。
生理が終わった後には必ず想像妊娠を迎え、おもちゃを守る素振りを見せるチャチャ。
チャチャは子供がすごく欲しいのではないのかと。
想像は膨らみ、「僕達にできること」は、チャチャの子孫を残せるよう環境を整えて
あげることが、チャチャにしてあげられることの一番なのではないのかと、日増しに
強く思うようになってしまった。今あるのは仔犬の映像を目にしたのが始まりだ。

しかし、びびり屋のウッディは興奮してもチャチャにのっかろうとしない。
チャチャも年を重ねるばかり。
半ばあきらめていたところ、「ブリーダさんのところへ連れて行ったら」という話を
耳にした。
その方のプードルもこちらと同じような感じで、まるでダメだったがブリーダーさんの
ところへ連れていったところ、上手に出来たらしい。

・・その日の通りすがりの会話を密かに記憶にとどめておいた。

やがてチャチャの生理が来て、受胎しやすい日を待ち、あの日の記憶をたぐりよせ、
聞いていたブリーダーさんのところへ。
さすがはプロ。さんざんダメだったのが、上手につなげてくれ、そして受胎。
仔犬が将来幸せになるようにと、ウッディのDNA鑑定を取得し血統書を作り、チャチャは
三姫を産み現在に至る。あとは仔犬の成長と引渡しだけだ。

「引渡し」と言っても、チャチャの子供を売買する気はまったくない。
引渡し先はまだまだ先のことで、まったく決めていないが、顔見知りの犬好きの誰かに
譲るつもりだ。
きっとその日が来たら悲しいだろうな。
でも、当初の目標はクリアしつつあるのだから、よしとしなきゃいけないと思う。
とにかく元気で育って欲しい。
そしてチャチャの笑顔の素を先々まで残すことができたらと願っている。

2006年12月31日 Noize